昨日のこだわり今日のしあわせ

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『れいわ新選組』重度障害者の新任議員二人を見て思う事

7/21に行われた参議員選挙で躍進した山本太郎率いる『れいわ新選組』。

山本代表は比例区で3人目の出馬で、自身のネームバリューを使った作戦で結果的に上位2人を当選させて本人は落選となった。今回落選の本人は次の衆議院選で出馬するとの事。

作戦が功を奏して?当選されたのは、舩後靖彦(61)参議院議員と木村英子(54)参議院議員の二人。前者は『筋萎縮性側索硬化症 (ALS)』 の患者で比例区特定枠1位で当選。後者は『頸椎損傷による重度の身体障』を持っていて比例区特定枠2位で同じく当選。特定枠3位の山本代表はあえなく落選だった。

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8月1日に二人そろって初登院した様子がニュースでも取り上げられていたけど、車いすに乗って介助を受けながら参院本会議場に入る様は、議員としての高い志とは裏腹に何とも痛々しいと感じてしまったのが正直な印象。

一方で、議員活動に必要な介助は当面は参院が負担するということに決まったらしいけど、これに対しても、日本維新の会の松井代表は議員優遇はおかしいと指摘をしている。

 

こうした状況を見て、個人的に思うことは、二人には大変申し訳ないけど、「果たして議員として務まるのかな?」と疑問を感じずにはいられない。

障害者本人の意見は大変貴重だし、当事者にしか分からない事もたくさんあると思う。

でもそれを伝えることや自分で変えていく活動が出来るかどうかは別だと思う。世の中は障害者の人だけでも健常者だけでもないので、お互いが尊重しなきゃいけないけど、議員のような世の中を変えようとする人はそれなりの『適性』が必要だと思う。

 

ここで言う『適性』というのは、考えが素晴らしいだけでなく、自分自身で自分の考えの通りにアクションを起こせる人の事を指している。どちらか一方だけでも議員という仕事は務まらないのではないかなというのが個人的な考え。

もちろん、周りにいる人のサポートで本人の高い志を実現に導くことは出来ると思うけど、そこに一体どれだけの人工や時間が必要なのかを天秤にかける必要があるとは思う。人、お金、時間は無限にあるわけではないので・・。

 

こんなことを言うと炎上しそうだけど、例えば足の不自由な人がマラソン大会に出たくて、足が強い人を連れてきておんぶしてもらって出場したとしても、二人分の体重を支え切れず最後はリタイアする羽目になったり、運よくゴール出来て好記録を出せても誰の記録か曖昧だったり、そもそもルールに反してるので失格だったり…。

 

世の中を変えたいという気持ちを持つことや立候補して議員になろうなんて考える志の高い人の事を尊敬するし、自分にはどうやっても出来ないから否定するだけになってしまって申し訳ないけど、リアルタイムで進行する議事に答弁することすらできない人に世間を変えられるだけの『適性』があるとはなかなか思えない。

 

誤解のないようにあえて書くけど、あくまで『適性』の話であって『資質』に言及しているつもりはない。誰かの助けを得ながら生きているのは、障害者だけの話ではないし、みんなが助け合わないといけないけど、やっぱり現実的には程度の問題はあると思う。

 

今の科学技術や医療技術の範囲では、出来ることや諦めなきゃいけない事があるのも事実だしそれが現実だと思う。

そういった不完全な部分を補うようなシステムや技術が生まれてくれば可能になるかもしれないし、そういう世の中が実現されるのが理想なのだろうけど、残念ながら時代がそこまで追いついていないのが現実。

 

でも、少なくともこういう人たちが国会議員になって世間から少なからず注目を受けることで、障害者に対する考え方が変わる人が現れたり、弱者に対して世の中の考えた少しずつ変わるという影響力があるなら意味はあるのかもしれない。

 

色々と勝手に書いたけど、今回の参院選で2%以上の得票率を得て政党要件を満たした『れいわ新選組』と議員になった二人がこれからどういう活躍をしてくれるのか、いい意味で自分の期待を大きく裏切ってほしいとは思う。おわり。