ピクチャーレールの取付けDIYに挑戦!~③壁への取付編~
自宅の廊下と部屋の壁にピクチャーレールを取り付けるべく
前回までに専用工具を使って下地調査と部材の選定と調達を完了して
いよいよ取付に入っていきます!
前々回までの準備工程で、石膏ボードの裏側のどの部分に
金属や木製の梁が入っているかの調査、マーキングが完了しているので
あとはそれを信じて厳選したボードアンカーやピクチャーレールの部材を
実際に部屋と廊下の壁に取り付けていきます。
壁裏調査と部材調達については過去のエントリーを参照。
それでは実際に壁に穴を開けていきます!ドキドキ😆
まずはピクチャーレールの取付説明書に従ってネジ止めの位置を決めていきます。
取付説明書によると、レールは最低2点のネジ止めが必要との事で
耐荷重を求める場合にはネジ(取付ブラケット)を追加していくことになります。
ネジ止めの場合の間隔は450mm以内とありますが
壁側の条件もあるのできっちり450mmと行かなくても目安と考えればいいと思います。
重要なのはレールの長さと目的の耐荷重に対して
ネジ止めの数が十分かどうかという事だと思います。
今回取り付けるレールの長さは、2000mmと1870mmの2種類です。
レールの両端のネジは端から100mm以内という制限があるようなので
両脇100mmの位置にねじを打つとすると、それぞれ残りは1800mmと1670mmです。
これらを単純計算で450mmで割ると、4と3.7となるので
両端2点+3点のネジ止めで推奨の取付状態を実現できます。
この取付条件で、8㎏/mとなるので目標の15㎏/2mは達成できそうです。
次にレールの取付位置を決めていきます。
2本あるうちの廊下の方は、長さを合わせてカットしてもらっているので
残り5㎜程残して長さは既にぴったりです。
部屋の方は2000mmの標準レールを付けるため
部屋の壁のどの位置にレールを付けるか、吊るすものをイメージして
レールの場所を決めていきます。
我が家の場合はMaxで3点を吊るすことを想定しているので
壁から300mm程度隙間をあけてレールを取り付けることにしました。
これで部屋の壁の概ねセンター付近に2mのレールが取り付くことになります。
レールの位置を決めたら両端から概ね100mm以内にネジ位置を設定します。
あとは両端のネジの間でネジの打てる位置に極力均等になるよう
3点のネジ位置を決めてねじ穴のセンターにマジック等で点をつけていきます。
レールは天井ギリギリに取り付けたいので、取付説明書の推奨通り
ネジ穴のセンターは天井から10mmの位置にします(これが天井に最近)。
我が家の場合は、木製の梁を避ける形で微妙にアンカー位置を調整して
概ね400mm~500mm程度のピッチでネジ位置を確保することが出来ました。
出はいよいよ壁にねじのベースとなるボードアンカーを打ち込んでいきます。
結構緊張・・・。
ボードアンカーの推奨通り、ドライバーの先端で石膏ボードにガイド穴を作り
ボードアンカーを電動ドリルに0番ビットを付けてねじ込んでいきます。
最初の一カ所目は意外とスムーズにボードアンカーが入ってくれて
9割ほど電動ドリルでねじ込んだ後に最後は手で壁面までねじ込むことが出来ました。
意外と簡単だなと思って2カ所目に取り掛かると・・・
ボードアンカーが壁の途中で折れてしまいました😆
商品の口コミに折れるという事例も報告されていたので
極力慎重にねじ込んでいったつもりでしたが、やはりだめでした。。
しかしその位置にねじを固定したかったので、ラジオペンチ等を駆使して
石膏ボード内に残ったボードアンカーの破片を除去しました😅
この教訓を生かして最初から最後まで手締めで作業をして
何とか目的の位置にボードアンカーを取り付けることが出来ました。
このボードアンカーの作業で学んだことが3つあります。
①ボードアンカーの取付には下穴が必要である。
②10mmほど電ドラでねじ込んだら手締めに切りかえて作業する。
③ボードアンカーが入りにくいと感じたら少し戻して折れないようにねじ込む。
ということで、2カ所ネジ止めを完了した時点で
残りのネジ位置に下穴を開けていく事にしました。
下穴が大きすぎて強度が落ちると困るので、まずはΦ3mmの下穴でトライ。
下穴があるせいでかなりボードアンカーは入りやすくなりました。
ただ、油断すると②の電ドラ工程でやはりボードアンカーが一本折れました。。
ボードアンカーを2本折って出した結論は...
①折れリスク軽減と作業性向上のため、下穴を3.5mmにする。
②最初から最後まで手締めで作業し、抵抗を感じながら慎重にねじ込み作業する。
(抵抗を感じたら少しアンカーを戻して、石膏ボードを削りながらねじ込む要領で)
以上の2点を気を付けることでアンカーが中折れすることは無くなりました。
これで5カ所のアンカーを無事取り付けることが出来ましたが
アンカーを壁に取り付ける段階で一つ気になることが出てきました。
ボードアンカーの表面が石膏ボードとフラットにならない事です。
きっちりねじ込んだつもりでも0.5mmほど壁面から浮いてしまいます。
無理に壁面とフラットになるところまで手で締めこんでしまった場合
下手をするとアンカーが折れたり、ネジバカになりかねずあまり無茶は出来ません。
中には、ほぼほぼフラットに取り付けられたものもあるのですが
条件が同じにならず、若干のばらつきが発生してしまうようです。
原因としては、壁紙クロスを巻き込んでしまい、アンカーが壁にうまく座らない事。
巻き込んだクロスを除去しようとアンカーを緩めてしまうと
強度に影響が出そうなので止めておきました。
とりあえず今回は破損しない程度に手で増し締めをして
壁面からの浮きが0.3mm程度以内となるようにアンカー位置を調整しました。
次に、アンカーに対してΦ4mmのタッピンネジでブラケットを固定していきます。
アンカーさえうまく入れば、レール取付作業の7割は終了したようなものです。
Φ4mmのタッピンネジは電ドラで作業を進めていきます。
9割5分まで電ドラでねじ込み、最後の締結は手で慎重に仕上げていきます。
何が起こるか分からないので😅
ちなみに、ブラケット側のネジを通す穴径がΦ5mmのため
固定するネジをΦ4mmにすることで全周0.5mmの隙間が空くことになります。
この隙間によって上下方向のアンカーの取付誤差、傾きによる誤差を吸収します。
(微妙な取付誤差はレールが波打つことである程度は吸収できるので心配ないです)
ブラケットの取付が完了したらいよいよピクチャーレールの取付けです。
事前準備として両端のキャップ、吊り下げフックをレールに取り付けておきます。
ブラケットに付属している左右のズレ防止用クッションですが
詳細な取付位置の指示はありませんがブラケット直近に貼る必要があります。
色々試した結果、以下の貼り付け位置を推奨したいと思います。
①レール下端からなるべく5mm程度離して内側にクッションを貼る。
→レール下端ギリギリにクッションを貼ると、レールを壁に取り付けた後に
下からクッションが見えてしまうため、なるべく奥まった位置に貼るのがよい。
但し、あまり奥まらせるとレールが手前に傾いてしまうので5mm程度にする。
②ブラケットと貼り付け座標を左右どちらかに10~20mm程度ずらす。
→①を実現するための対策。同じ座標に貼ってしまうとブラケットと干渉するため。
取り付けた後にクッションが下から見えて興ざめしたので
この貼り付け位置を勝手に推奨しておきます。
もっとも、このクッションの目的はレールの左右方向へのズレ防止であり
脱落に直結するものではなく、そんなに神経質にならなくてもいいかとは思います。
最後にピクチャーレールASSYを壁のブラケットに嵌めこんでいきます。
まずは左右方向の位置を再確認して、端のブラケットから順に押し込んでいきます。
ブラケット上部にレールを引掛けて、下側をバスッと押し込んで止めていきます。
嵌める感触は結構気持ちがいいです😄
ある程度の精度(上下方向±1mm程度)でブラケット(ネジ)が取り付けられていれば
ブラケットーネジ間の遊びとピクチャーレールの変形により誤差が吸収されて
うまく取り付けられると思います。
微調整などで万一外す場合は、レールの下側からマイナスドライバーなどを挿し込み
端からレールをめくって外すことになりますが
この時、レールや壁に傷をつけないように保護を忘れないようにしてください。
途中トラブルもありましたが、2本目は経験を生かして順調に取り付け出来ました。
晴れて部屋と廊下へのピクチャーレールの取付が完了しました!😄
ちなみに、以前リフォーム業者に頼んだ時と比較すると
資材の手配と作業工賃で一本12000円ほど掛かりました。
業者に頼むと部材が割引価格で手配できるのと、安心がメリットでしょうか。
自分でやれば2本で5000円ほどで出来ましたが
時間と失敗のリスクがあるのでこの辺をどう担保、消化するかですかね。
取り付け推奨通りにつけておけば、よっぽどのことが無い限り安全だと思います。
きれいに着けようと思うと、最初は面倒に感じるかもしれませんが
慣れてしまえばそんなに難しい作業ではないので是非トライしてみてください。
壁にいろいろ好きなものを飾って、日常生活を豊かにしていきましょう!
ハンガーワイヤーはいろいろ調べてこちらを調達しました。
ピンキリなので5本セットで安くて良さそうなものを選びました。
結果は必要十分で満足です。使用用途からして高いものは必要ないと思います。
追記:2020/2/14
2本目のレールを取り付ける際に工程を追加して改善を図ったので紹介しておきます。
下穴を開けた後に二つの工程を追加してアンカーの浮きを改善しました。
【ボードアンカー取付け工程 最終版】
①折れリスク軽減と作業性向上のため、下穴を3.5mmにする。
②下穴周りのクロスを10x10mm程度剥がしておく。
→アンカー固定時のクロスの巻き込みによる浮きを防止します。
③下穴部にΦ8mm深さ1mm程度の座繰りを追加しておく。
→石膏くずの逃げを作ってボードアンカーの浮きを抑制します。
④最初から最後まで手締めで作業し、抵抗を感じながら慎重にねじ込み作業する。
(抵抗を感じたら少しアンカーを戻して、石膏ボードを削りながらねじ込む要領で)