2019.11ネパール訪問日記 〜『ダンバール広場』散策〜
カトマンズのタメル地区で代表的な観光地である『ダンバール広場』。
初めてタメルに来てここに来ない観光客はいないのではというくらい
メジャーな観光地で、いつも観光客や土産屋などで賑わっている。
このエリアに入るには入域料が必要で、ネパールの物価からすると高めなRs1000の設定となっている。
ただ2015年の地震での遺跡や建造物の損壊が激しく、未だに修復中の建物も多いので
個人的には早期の復旧に向けて入域料をもっと取っても良いのではないかと思っている。
ちなみに近隣の町であるバクタプルやパタンにも同じ名前の『ダンバール広場』という歴史地区があり
それぞれの入域料はRs1500とRs1000となっている。
入域と言ってもゲートや囲いがある訳ではなく、注意していないと知らぬ間に入域してしまい
こちらの意図に関係なく監視している係に止められて注意される羽目になる。
造りの古い町並みの先に大きな寺院が見えてくる。
これが『タレジュ寺院』で、この区画では一番大きい寺院となるが中に入ることは出来ない。
平垣で囲まれているので右へ回り込むと『カーラ・バイラグ』と言われる巨大な石像が左手に表れる。
シヴァ神の化身で見た目の通り恐怖の神として崇められている。
その奥に見えてくるのが『ジャガナート寺院』でこのあたりには無数の鳩が餌付けされていて
子供達が遊んだり観光客が写真を撮ったりしていた。
その奥には『ハヌマン・ドガ』と言われる旧王宮が立っていて王宮を左手に更に進むと
右手に『タレジュベル』、『シヴァ・パールヴァティ―寺院』、修復中の『シヴァ寺院』と続き
最も奥にこれまた修復中の『カスタマンダブ寺院』がある。
その左手でダンバール広場の南側には『クマリの館』と言われる建物がある。
ここの中の2階の正面の窓から『クマリ』が顔を出してくれることがあるそう。
クマリとはヒンドゥーなどの女神の化身として崇拝されていて
女神タレージュやアルナプルナの生まれ変わりとされいる。
満月生まれの仏教徒の少女が初潮を迎えるまでクマリとしての役割を果たすらしい。
残念ながら生で見ることは出来なかったが、写真ではこんな感じ。
『ハヌマン・ドガ』の王宮の中は現在も復興中で、中国の援助で復旧が進めらている。
どこかしこに『CHINA AID』と書かれていて、ご丁寧に復旧の過程の説明も
事細かに掲示されて観光客にアピールがされている。
その奥には二つの博物館があるはずなのだが、中の人に聞いたら
地震の影響で『ドリブヴァン博物館』は閉鎖中で
『マヘンドラ博物館』はその奥の建物に移設されているとの事。
四角い沐浴場を左手に奥へ進むと『MUSEUM』の看板を発見。
中に入ると石や木の彫刻や写真、復興中の様子などが展示されていた。
おそらくスペース的に十分でないため、もともとの展示物の一部の物のみ展示しているという感じではないかと思う。
入域料に含まれていたので見に行ったがまあ普通だった。
王宮内は鳩も物売りもいなく、観光客だけなので人口密度が低く比較的のんびりできる。
ここで中国から来ているお姉ちゃんたちがサリーを着て写真撮影をしていたので記念に撮らせてもらった。
まだまだ地震の影響があるなぁと感じた王宮内だったが
次回来るときまでには復旧が終わっていることを祈りつつ王宮を後にした。
頑張れ中国!
外に出ると相変わらず人、鳩、牛、犬やらが待っていて眺めているだけで楽しかったが
時間も無くなってきたのでそろそろ次の目的地に行くことにした。
つづく