2019.11ネパール訪問日記 〜ネパール最大のストゥーパがある世界遺産『ボダナート』〜
悪路と砂ぼこりに耐えながらノーヘルでバイクの後ろに乗って走ること20分ほど。
最初の目的地である『ボダナート』に到着。
最初は振り落とされまいと全力でバイクにしがみついていたものの
だんだん要領を得てきてそれほど力まずに乗れるようになってきた。
とにかく無事に到着したことを神様に感謝😆🙏
バイクを路駐して、寺院のゲートをくぐった右手で観光客は入場料Rs400を払って中へ。
ここボダナートはカトマンズ盆地の中でも有名な観光地で、世界遺産認定の中の一つ。
ネパール最大のストゥーパ(仏塔)があり、古くからのチベット仏教徒の巡礼地。
現在の仏塔は15世紀にイスラム教徒により破壊された後に再建されたものと言われている。
チベットから来た巡礼者は、無事にヒマラヤ越えが出来たことを感謝し
帰りには無事を祈ったという。
ボダナート周辺にはチベット民族が多く住み着き、朝夕には多くの巡礼者を見ることが出来る。
ストゥーパを取り囲む形で骨董品などを扱う土産屋や仏具屋などが並び
世界遺産にふさわしく?思いっきり観光地化されている。
ゲートをくぐった正面には真っ白のドームの上に塔が立っていて
おなじみの『ブッダアイ』が目を光らせている。
最大というだけあってかなりのスケール感。
ストゥーパ自体を上から見ると『マンダラ』の構造をなしていて
仏塔の先端から順に、地、水、火、風、空という宇宙を構成する5大エネルギーを象徴している。
ちなみに『ブッダアイ』がある塔の基部が火を表しているらしい。
塔の上部には、経文が刷り込まれた5色の祈祷旗『タルチョ』が放射状に貼られていて
青、白、赤、緑、黄がそれぞれ空、風、火、水、地を表している。
ここでは尊敬の念を込めて必ず右回りで回らなくてはならない。
半周したところにある北側の寺院は4階まで上がれるようになっていて
仏塔を上から見ることが出来る。最上階では中国からの観光客らが
バターランプに火を灯していた。
この寺院には回すのに苦労するくらい巨大な『マニ車』が設置されていて
その信仰の厚さを感じさせられる。
そこにある大きい水がめに入れるようになっている。
彼が買ってくれて、サフランを手渡されたので水の中に散らしいれてみた。
彼によると、この水はストゥーパを清める『塗料』?に使われるとの事。
『ボダナート』は観光地化されてはいるものの、そのスケール感と信仰の厚さを感じられ
さすがの世界遺産という印象を受けた。
青々とした空をバックに、白いストゥーパと5色の旗が鮮やかに映え
一歩外に出た街の砂ぼこりを一瞬だけ忘れさせてくれる、そんな空間が広がっていた。
自分にとっては一つの世界遺産という位置づけだけれども
地元の人たちにとっては、毎日に密着したごくありきたりの風景なのかもしれない。
このあと残りの半周を回りきったところで、彼がお茶でもしようと
行きつけのカフェに連れて行ってくれることになった。
つづく