JRE POINTの10月からの新サービス『いつもの鉄道利用でもポイント貯まる!』
これまでも民間企業では顧客の囲い込み目的で様々なポイントシステムが生まれては消えてきた。顧客の囲い込みに成功した企業もあればその逆もある。そんな中、10月からの消費増税を控えて、政府はキャッシュレス決済におけるポイント還元案をぶち上げてきた。ついに『税金』にまでポイント還元が来た訳だ。ただでさえ複雑な税制度なのに、そこにさらに『ポイントシステム』まで入ってくるとはますますややこしい…。
現時点ではこのシステムがどの程度自分の消費生活に影響するのか、インパクトがあるのかは正直よくわからない。しかし、生活に密着するポイント制度の一つとして理解して対応していかないと損する事になるのは必至。まずは『キャッシュレス決裁環境』を整えるのが先決だ。
そんな中、日本におけるキャッシュレス決済の本命、いわゆる電子マネーの『Suica』から新サービスが発表された。『10月1日分Suicaの究極のサービスが始まる』何とも大きく出たキャッチコピー。『鉄道に乗る事でもポイントが貯まる』…毎日電車に乗る人にとっては聴き捨てならないセリフだ。そんな自分も毎日電車を使い、Suicaやオートチャージを使っている身としては非常に気になる告知ではある。バナー広告の下の部分には、『(注)登録が必要です。今すぐ!』と書いてある。電車に乗ってポイントを獲得するにはなんかの登録が必要らしい。早速詳細を確認して10月のサービス開始に備えることにした。
①Suicaカード(定期付き):普段の電子マネーや電車利用に使用
②ビッグカメラSuicaカード(Suica機能付きViewカード):①のオートチャージ源泉
基本的に①しか持ち歩かず、当難や紛失リスクを回避するため②は自宅保管している。但し、新幹線の切符などJR絡みのツアーや商品を購入するときはポイント還元率が通常の3倍になるのでこの時だけはこのカードを切っている。ちなみにオートチャージもポイントは3倍となる。ただし3倍とは言っても通常の還元率が0.5%なので、実質1.5倍と驚くほどではない。①②を同時に持ち歩かないのは、高額きっぷを買う機会がそんなに無いのと、前述のリスク回避のため。普段使いするには還元率が1%の楽天カードを使うし、そもそも2枚のSuicaを財布に入れて改札を通ることができないのが致命的な理由。また、②には定期券を書き込むことができない仕様である為、定期付きの①だけを持ち歩き、オートチャージで対応している。
余談だが②はオートチャージやJR関連商品以外にもビッグカメラでの利用では、合計11.5%という驚異の還元率を叩き出す抗機能なカードなのだ。しかも年一回の利用で、年会費477円(税抜)が無料になり、Viewカードという括りでは珍しい実質年会費無料となる至れり尽くせりの『良カード』である。
ここかが本題に入る。冒頭の新サービスを受けるために何をすればよいのか。その前に、このサービスでどんな恩恵を受けられるかおさらいしておくと、登録した『Suica』で電車に乗ると、運賃の0.5%(モバイルSuicaは2%)が『JREポイント』として還元されるというもの。この『JREポイント』は昔の『サンクスポイント』の後継ポイントとなっていて『1ポイント=1円』で駅ビルなどで使ったり、Suicaに電子マネーとしてチャージできる。Suicaが使える場所もかなり多いのでポイントが貯まったら電子マネーとしてチャージをしておくと便利だ。
バナー広告にも大きく掲載されている『Suicaの登録』というのを実際にやってみたのでステップごとに解説していきたい。
■鉄道利用でもポイント還元を受けるための『Suica』の登録
①手持ちの『Suica』をすべて手元に用意する
②『JRE POINTサイト』で新規登録を行う
③『Viewカード』『JREポイントカード』を持っている場合はカード情報を登録
④上記カードに『Suica』機能があれば『SuicaカードNo.』を登録
⑤その他の『Suica』があれば続けて『SuicaカードNo.』を登録
※以降、⑤を繰り返して最大10枚まで登録が可能。
①登録したい『Suica』を準備する。最大10枚までの『Suica』を一つのアカウントに紐づけることが可能。自分の場合は前述の通り2枚を登録する。
②獲得ポイントを管理する『JRE POINTサイト』で新しいアカウントを作成して手持ちの『Suica』を紐づける。
③街での利用分のポイント還元を受けるため『Viewカード』や『JRE POINT
カード』を持っている人はこの情報を登録する。持っていなければ③はスキップする。
④ここからが『Suica』の登録となる。Suicaの裏面右下に記載の『JE』で始まる17桁の番号と、その他の必要事項を入力して登録を行う。
⑤複数枚登録したい場合は④を繰り返して登録を行う。
以上で『Suica』の登録が完了。登録したカードで電車に乗降すれば『JRE POINT』がアカウントにたまっていく仕組みだ。このポイントは現金と同じ価値のある電子マネーに交換が可能なのでとても利便性が高く、電車に乗る機会が多い人は是非登録しておきたい。更に『Viewカード』の『オートチャージ』と組み合わせれば、『オートチャージ』時に1.5%、登録した『Suica』での電車利用で0.5%(モバイルSuicaは2%)と、俗にいう『二重取り』で合計2~3.5%のポイント還元を受けることが出来る。特に『モバイルSuica』を利用している人はその恩恵が大きいので是非とも活用したい。
なお、定期区間での電車利用はポイント還元の対象にはなっていないため注意が必要だ。定期券の購入を年に2回、オートチャージと鉄道利用でポイント二重取りをしていくと、自分の場合は何もしなくても年間で約15000円程度のポイント還元を受けられそうな計算。登録するだけでちょっとしたお小遣いポイントがもらえるので上手に活用したい。